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トッカン 特別国税徴収官
【トッカン 特別国税徴収官】
高殿円『トッカン 特別国税徴収官』を読みました。
特別国税徴収官、通称「トッカン」の日々の業務についての小説です。
税金関係のお話ですと、伊丹十三監督の『マルサの女』シリーズが有名ですね。
最近だとNHKのドラマ『チェイス 国税査察官』でしょうか。
双方ともに、いわゆるマルサのお話です。
マルサは国税局査察部といって、、脱税者と判断した納税者を検察庁に告発する部署で働く査察官のことです。
脱税を発見して告発する仕事。
トッカン特別国税徴収官とはマルサとはまた別で、特に悪質な税金滞納者からの取り立てを行う専門官です。
「取り立て屋」と言ったら聞こえは悪いですが、そういう仕事です。
ただし、税金を滞納したからといって、即取り立て差し押さえ、というわけではありません。
実際に徴収官が差し押さえに来るまでには、何段階かに分けて指導があります。
第一段階
納付相談のお知らせ
何月何日までに納付すべき○○税の納税が確認できません、至急納税をお願いします。
といった感じでお知らせがきます。
お金がないので払えないのであれば、分割納付の相談にものってくれます。
第二段階
電話&差押予告書
第一段階を無視していると、電話が来ます。
居留守や電話での回答も適当にあしらっていると差押予告書が送付されてきます。
税金相当分の差押をします、と。
第三段階
差押手続き予告書
差押と聞くと、車や高級ブランド品を差し押さえるようなイメージがありますが、実際には業務上の売掛金や未収金を差し押さえることが多いです。
税金を滞納しているので、滞納者にお金を支払うのではなく税務署に直接支払ってくれ、と商売相手に連絡します。
これをやられると一気に商売上の信用が落ちます。
取引先は取引を中止にしてきたりします。
会社を経営していくうえで、これだけは避けたい事態です。
以上のような手順を経て、何の連絡や相談もない場合、ある日徴収官が差押にやってきます。
私の経験上、トッカンについては誠実な対応をしていれば彼らが会社まで登場してくることはめったにありません。
税務署からの通知やお知らせを無視していると、徴収官のお出まし、強制手段となります。
一括で支払えないのであれば、会社の資金繰りの状況や今後の見通しを説明して、分割での納付をお願いしましょう。
ただ、税務署って電話とか相談って積極的にはやりずらいものです。
なるべく連絡しないようにするうちに、滞納が続いてしまう方もいらっしゃいます。
ご自身で連絡するのが憚られる方は、お近くの税理士にご相談してもいいかもしれません。
とにかく、税務署からの連絡を無視することだけは避けましょう。
【ユンバンチェン】
税務署の徴収官がどのような日々を送り、どのような葛藤を抱えているかをわかりやすく小説化してエンタメとしても楽しめますし、税務大学校や出世の仕組など、税務行政について不慣れな方にもわかりやすく説明してあります。
ただ、ラスト近くで少々恋愛モードになるのが気持ち悪いですが。
徴収の現場はもっともっとシビアだと思います。
小説の冒頭で、ユンバンチェンという犬をも差し押さえていく場面があります。
一匹100万円以上のもいる、ということですが、どんな犬か知らなかったので調べてみると…
国際鷹版犬協会
猪木、デヴィ夫人が!
税務相談は埼玉県の税理士関根盛敏税理士事務所まで|相続税専門|
高殿円『トッカン 特別国税徴収官』を読みました。
特別国税徴収官、通称「トッカン」の日々の業務についての小説です。
税金関係のお話ですと、伊丹十三監督の『マルサの女』シリーズが有名ですね。
最近だとNHKのドラマ『チェイス 国税査察官』でしょうか。
双方ともに、いわゆるマルサのお話です。
マルサは国税局査察部といって、、脱税者と判断した納税者を検察庁に告発する部署で働く査察官のことです。
脱税を発見して告発する仕事。
トッカン特別国税徴収官とはマルサとはまた別で、特に悪質な税金滞納者からの取り立てを行う専門官です。
「取り立て屋」と言ったら聞こえは悪いですが、そういう仕事です。
ただし、税金を滞納したからといって、即取り立て差し押さえ、というわけではありません。
実際に徴収官が差し押さえに来るまでには、何段階かに分けて指導があります。
第一段階
納付相談のお知らせ
何月何日までに納付すべき○○税の納税が確認できません、至急納税をお願いします。
といった感じでお知らせがきます。
お金がないので払えないのであれば、分割納付の相談にものってくれます。
第二段階
電話&差押予告書
第一段階を無視していると、電話が来ます。
居留守や電話での回答も適当にあしらっていると差押予告書が送付されてきます。
税金相当分の差押をします、と。
第三段階
差押手続き予告書
差押と聞くと、車や高級ブランド品を差し押さえるようなイメージがありますが、実際には業務上の売掛金や未収金を差し押さえることが多いです。
税金を滞納しているので、滞納者にお金を支払うのではなく税務署に直接支払ってくれ、と商売相手に連絡します。
これをやられると一気に商売上の信用が落ちます。
取引先は取引を中止にしてきたりします。
会社を経営していくうえで、これだけは避けたい事態です。
以上のような手順を経て、何の連絡や相談もない場合、ある日徴収官が差押にやってきます。
私の経験上、トッカンについては誠実な対応をしていれば彼らが会社まで登場してくることはめったにありません。
税務署からの通知やお知らせを無視していると、徴収官のお出まし、強制手段となります。
一括で支払えないのであれば、会社の資金繰りの状況や今後の見通しを説明して、分割での納付をお願いしましょう。
ただ、税務署って電話とか相談って積極的にはやりずらいものです。
なるべく連絡しないようにするうちに、滞納が続いてしまう方もいらっしゃいます。
ご自身で連絡するのが憚られる方は、お近くの税理士にご相談してもいいかもしれません。
とにかく、税務署からの連絡を無視することだけは避けましょう。
【ユンバンチェン】
税務署の徴収官がどのような日々を送り、どのような葛藤を抱えているかをわかりやすく小説化してエンタメとしても楽しめますし、税務大学校や出世の仕組など、税務行政について不慣れな方にもわかりやすく説明してあります。
ただ、ラスト近くで少々恋愛モードになるのが気持ち悪いですが。
徴収の現場はもっともっとシビアだと思います。
小説の冒頭で、ユンバンチェンという犬をも差し押さえていく場面があります。
一匹100万円以上のもいる、ということですが、どんな犬か知らなかったので調べてみると…
国際鷹版犬協会
猪木、デヴィ夫人が!
税務相談は埼玉県の税理士関根盛敏税理士事務所まで|相続税専門|
投稿者 関根盛敏税理士事務所 (2010年10月12日) | PermaLink
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