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兵站の重要性 補給線の確保に税理士をとことん利用しましょう
昔から戦史が好きです。
大人になるにつれその興味は戦場から兵站へと変わりました。
先の大戦で日本が敗戦したのは兵站がなっていなかったからだと思っています。
物事を分析するとき、兵站からの視点で眺める癖があります。
そして今、福島原発の無様な対応も兵站のせいです。

『補給線―何が勝敗を決定するのか』で著者マーチン・ファン・クレフェルトは「戦争という仕事の10分の9までは兵站だ」と書いています。




池上彰の「学問のススメ」
なぜ現場任せで、トップマネジメントが機能しなくなるのか?
加藤陽子・東京大学文学部教授に聞く【第2回】
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110811/222056/?P=1

ここでも兵站の重要性について二人が語っているのですが、これが良記事です。

池上:第二次世界大戦の日本軍の戦いで、一番愚かだったといわれるのが、戦力の逐次投入ですね。ロジスティクス=兵站をまったく考えず、燃料も食料も武器すらもきっちり補給体制を整えないまま、前線に兵士を随時送り込んでは、全滅させてしまう。



池上:福島原発の三号機への放水作業をテレビでご覧になった方も多いでしょう。自衛隊がヘリコプターを飛ばして水を撒きました。撒いた瞬間、水は風にあおられて、空中に散ってしまった。子供が見ても「だめだ、これは」と思ったはずです。続いて投入されたのが、警察の放水車。かつて、いま対談をしている東京大学本郷キャンパスの安田講堂めがけて、立てこもっている学生を制圧するのにも使った、あの放水車です。原発事故に放水車、多くの人がますます「だめだ」と感じたことでしょう。最後に、東京消防庁のプロフェッショナルたちが決死の放水活動を行い、ようやく冷却のめどをつけた。すべての過程がメディアで伝えられたため、政府にまったく戦略がないことが明らかになってしまった。まさに「戦力の逐次投入」です。

加藤:日本側の「やる気」をアメリカ側に見せるためだけになされた、といいますね。あの放水は。ロジスティクス=兵站に対する意識の欠如は、先の大戦における餓死者の数の多さにも表れていますが、現代社会にあっても修羅場ともなれば同じことになってしまうと驚いたのが、今回の原発事故の最前線で働いている人々の食事のひどさです。阪神・淡路大震災の時に精神科医として震災を経験された中井久夫さんがおっしゃっていましたが、現場の食事というのは、その現場での作業をやってもらったことに対するお礼、という意味があるはずだ、と。ですから、常にもまして、饗応という意味が込められなければならないはずだったのです。なのに、かなりの月日が経った際の報道でも、いまだにおにぎりやクッキーといった類のものでした。いったいいつの時代だ、と思う方は少なくなかったのでは。また完全な休息が約束されていないければ、適正な判断もできないでしょう。


加藤:中国戦線で大隊長までやった後、歴史家になった方に一橋大学教授だった藤原彰さんという方がいて、すでに亡くなられましたが、彼の『餓死した英霊たち』(青木書店)を読みますと、もう目の前が暗くなる程に、日本軍の愚かさをえぐっています。補給の軽視、兵站の無視、輜重兵への差別、経理部門や医療部門への差別、現地調査の軽視など、読んでいて暗澹たる気持ちになります。本来は作戦に従事する人間と同じくらいの数の人夫がニューギニアなどでは必要だった。しかし、中央の参謀の頭にはそのような配慮はないわけですね。先に私は、現場も率直に上部にものを言わないと言いましたが、中央か現場か、どちらの罪が重いかといえば、もう圧倒的に中央の側に非があったのは明らかです。

池上:戦時中もありましたよね。場所はどこだったか記憶が定かではありませんが、日本軍がいる南洋の島に、アメリカ軍が上陸してきた。ものすごい機械を陸揚げしている。どんな最新兵器だろうと日本の兵士がこっそり見に行ったら、アイスクリームの製造器だった。ここまで兵站を重視する国には勝てないと、一瞬で悟ったとその光景を見た兵士は戦後述懐しています。




あなたの会社、財産、相続の兵站戦はしっかりしていますか?

戦争や事故に限りませんよ。
兵站の重要性は。

アイスクリームの製造器のような後方支援。

そんな兵站を提供してくれるように税理士をもっと利用したらいいと思います。

何ら決算対策、相続対策、税金対策を実行しないのと兵站を重視しない戦力の逐次投入と同じことです。

蓋し、納税は国民の義務ではありますが、最大限経済活動でオカネを消費したしかる後の行き先として国庫に帰属させるべきです。


兵站への興味が高じて税理士になったのかもしれません。
税理士としてお客様の兵站の一翼を担っていくつもりです。




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投稿者 関根盛敏税理士事務所 (2011年08月25日) | PermaLink

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